Phantom

チャールズ・サイクスのスピリット・オブ・エクスタシーからインスピレーションを得て、このアイコンの風を受けて膨らんだショールが、写真、流体動力学、彫像のプロセスを駆使して手磨きしたアルミニウムの鋼片に姿を変えました。固体なのにまるで生きて動いているようです。「ギャラリー」に貴重な芸術作品として据え付けられ、ピアノ・ミロリ・サファイアの化粧板で縁取られたこの最高傑作はロールス・ロイスの真の性質を投影しています。クロード・ジョンソンの言葉を借りるならば、「偉大なエネルギーの神秘的な活用と極上の優美さを湛える美しい生体」です。

多くの車のコレクターであり、何台ものビスポーク車を所有されるマイケル・フックス氏。2017年にペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表したご自身のFux Fuxia DAWNの色は、美しいフクシアの花からインスピレーションを得たものでした。2018年の同イベントでは、ロールス・ロイス・モーター・カーズCEOのトルステン・ミュラー・エトヴェシュが大胆で鮮やかな色彩のこの新たなビスポークのロールス・ロイスでフックス氏をお迎えしました。このフックス氏のPHANTOM EXTENDED in Fuxia は独特なアークティック・ホワイトが、想像上の「フクシア・パール」の玉虫色できらめきます。

淡く爽やかでエレガントなシーシェルとダーク・スパイスのインテリアが深く光沢のあるBronze PHANTOMの塗装を引き立て、全長にわたって描かれたシーシェルのシングル・コーチラインとシルバーのボンネットがこの車を完璧なものにしています。車内には、ビスポークのギャラリー「Cascade of Steel」に囲まれるようにビスポーク・クロックが配され、ドアにほどこされた刺繍が、このビスポーク車が控えめなエレガントさと豪華さを融合させていることをさらに証明しています。

ベラドンナ・パープルのPHANTOMで、常識がスタイリッシュで活気溢れるものに書き換えられました。ピアノ仕上げによる非の打ち所のない独特の色が、全長６メートルのボディに手描きされたシーシェルのコーチラインと見事なコントラストを成しています。車内はツートーン・カラーで、アークティック・ホワイトとパープル・シルクのコントラストがこの並外れた車の見た目を引き立てています。

非の打ち所がないプレミア・シルバーと、光沢と威厳のあるサラマンカ・ブルーの出逢いが、このビスポークのロールス・ロイスです。弊社の専門の職人たちが精密に作り上げました。視覚的バランスを強化するため、サラマンカ・ブルーは部分ポリッシュの22インチ・ホイールのホイール・センターにも使われています。そして最後の華として、スピリット・オブ・エクスタシーが下からイルミネーションで照らされます。